文字の色や文字素材に関するQ&A


Q.文字をゴールドにしていただけますか?

 

A.金メダル祈願で文字をゴールドにしてほしいというご希望はとても多いです。

ところが、印刷の場合、「ゴールドらしくならなかった」という声をよく聞きます。ゴールドは難しいのですね。

 

以下の画像の左上のように、ゴールドっぽい色一色の、べた塗り文字を生地に印刷すると、黄土色やカーキ色っぽくなってしまいます。

ゴールドらしくするためには、下段の2つのようにグラデーションをかけて光り輝いているように見せます。ただし……。そもそも、スマホやアプリで見たメタリックな質感と、生地の質感は異なります。

上記が生地にテスト印刷したものですが、マットな印象を受けるかもしれません。そこのところ、ご了承くださいませ。

 

ゴールドらしい華やかさや輝きを求めるのでしたら……

バナーを印刷で作っても、ゴールドにしたい部分はグリッターシートなどを使うのがおすすめ。お値段が上がってしまいますが、その分のお仕事はしてくれます。このようにする場合、それを前提にデザイン&お見積りしますので、オーダー時にお知らせください。

最初から分かっていれば、ゴールドのグラデーションを作らなくてすみ、デザイン時の手間が省けます。

今まで15種類以上のゴールド素材を試してきました。メタリック生地も発色がよくて多用しています。以下の画像の左が上品な薄めのゴールドで、黒い文字ともよくマッチ。右側は濃いめのゴールドで、光を反射。ギラギラ感があるため、目立たせたいときに使います。

文字素材に関しては次のQ&Aもご覧ください。

 

 

 

Q.ハンドメイドの場合、文字にはどんな素材を使いますか?

 

A.時々、ツイッターに「100均で揃えました」などと書かれているのを拝見します。そのせいか、「材料費なんて大したことない」と思われている方も多いようですが……。

 

100均素材は各種試してみましたが、「色味がチープ」「切り抜くい」「分厚すぎる(フェルトや合皮)」「すぐにはがれる(100均のシール状の素材はうちわなど紙に貼るためのものがほとんど、生地には向かないのです)」などの問題が。

ご自身でハンドメイドされるなら、どんな素材でも構いませんが、お金を頂いて作るものには使えないのです。まずはそこをご理解いただけると幸いです。

 

100均素材以外にもお手頃な素材はあり、当初はいろいろな素材を使合わせていただきましたが、現在は95%以上、アイロンで貼り付けられて、はがれにくい素材を使用しています。

このタイプのグリッターシートなどはA4サイズで800円もしているところもあり、高価で、当初はあまり使えなかったのですが、メートル単位で仕入れて、一文字当たりの単価を下げるとともに、できるだけ取り寄せの送料がかからないようにしています。

 

現在最もよく使っているのがラメがキラキラしていてきれいなグリッターシート(ラメシート)。

以下の写真が使用例です。

文字を縁取りや影を付けて2色にする場合、2色ともグリッターにすると、色の組み合わせによってはお互いがギラギラし合って美しくならないことも。そんな場合は一方に(主に黒や紺など暗い色)フロッキーシートを使います(以下の画像が使用例。左が黒、右が紺のフロッキーを使用)。

こちらもアイロン接着タイプで、質感はスエードとフェルトの中間のような感じ。薄手でグリッターシートより柔らかい素材です。

 

上記の2種類は、シルエットにもよく使います。

 

この他、生地に黒、赤、紺など濃いめの色のポリエステル素材を使う場合、白など薄い色のグリッターシートを貼ると、生地の色が浮き出てくる昇華という現象が起こることがあるので、そのような場合は、昇華を防止するアイロン接着タイプのシートや、ご相談によりボンド接着するグリッターを使用しております。

Q.アイスショーで使うのに、文字を目立たせたいのですが、何か方法はありませんか?

A.コンサートでよく見られる蛍光タイプのアイロン接着シートもあるのですが、とりわけフィギュアスケートというステージには合わないような気がして、照明が当たると文字がほのかに浮かび上がる反射シートをおすすめしています(どうしてもというご希望があれば、蛍光シートを取り寄せますが)。

反射シートは上記の写真のように、照明の加減で光り方が変化。数種類の色があるのですが、現在は反射率が高い白のみお取り扱い。その白にも2種類あります。

 

●タイプ①:明るいところでの色はグレーがかった白だけれど、照明があたると、夜間の工事現場で見かけるように、くっきり浮かび上がる

 

●タイプ②:明るいところでの色はオフホワイト、照明があたると白く輝く(上記の見本はこちらを使っています)。利用した方の話だと「真っ暗な会場でも、文字だけぼんやり浮かんでいました」。

このほか、グリッターシートでも「ネオン」系の色は、他の色より目立ちます。

 

ここまでご紹介した文字素材は、ハンドメイドされる方に販売もしております。詳細はこちら


 

Q.文字を縁取りするのと影をつけるのとどちらがよいですか?

 

A.どちらかというと、文字が目立つのは写真下の「縁取り」、さりげなくカッコよく見えるのは写真上の「影」です。お好みでお選びください。

ただ、「影の方が合うフォント」「縁取りの方が合うフォント」もあるので、その場合はアドバイスさせていただきます。

色合いでも異なり、白文字にゴールドの縁取りをすると、読みにくいのでNG。この色の組み合わせの場合、ゴールドを影にします。

 

 

ちなみに、文字を一色にする場合、白い生地にゴールド一色、黒地に赤一色は、文字が読みにくくて、残念な結果になります。

 

文字の色のご希望も承りますが、「読みにくい」「美しい色合わせではない」と感じたら、他の色をご提案させていただきます。